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舞台感想掲示板

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感想が一言で言えなくて。 - 紀和@水戸支部 2009/09/26(Sat) 21:42 No.7

【親記事】
感想が一言で言えなくて。
紀和@水戸支部 : 2009/09/26(Sat) 21:42 No.7

3つもスレ立ててすみません。でも感想を言わずにはいられないので、またまた長文失礼します。長すぎたら削除して下さい…。

理理屈抜きで面白かったです。感情のど真ん中をピンポイント爆撃する作品の数々を見せて頂いてきましたが、今回も直撃を食らいました。
20年選手なもんで、うひょうひょしながら堪能してしまった「なぞらえ屋」なのですが、それでも「あれっ新鮮!」と思ったことがありました。携帯電話の使い方です。こう言うアヤシイことをするメンバーってのは何やらアヤシイ手段で情報をやり取りできる、と言うのが定番のような気がしていたので。でなければ誰かの危機にちょうど良く駆けつけて間に合っちゃったり(30分番組のお約束でございます)。
でも実際そんな幸運はそうそう都合よく存在しないわけだから、全員バラバラで行動&現代人なら、携帯電話を使おうと考えるのが当然ですものね。
すごい能力を持っていても万能じゃない。そんなオハナシのような魔法はない。だからこそ互いの存在をがっちり認め尊重し信頼し、もてる手段を駆使して戦いに挑むわけですね。実に人間くさい「なぞらえ屋」の面々。その象徴が携帯電話だった気がします。
もう一つの人間くささが「焼肉で回復」でした(笑)。体が参ったら、まずしっかり食べるってのは、考えてみれば当然の反応で。亮輔が言いつけられた買出しリストの長さが素敵。みんなで仲良く食べるってことなんだろうなー(笑)。

「この苦境をどう乗り越える?」と言う命題があって、一見普通そうに見える主人公が予想外の力を発揮して鮮やかに危機を解決する…と言うのは一種の物語の王道とは思いますが、敢えてコツコツ地道に積み上げなくては解決できない展開を持つ「なぞらえ屋」。
「轍」とは、人の営みそのものが生み出す海流のようなものだと思いました。ならば恐らくそれは、絶望的に暗く冷たく頑なな部分もあるんだろうと思う。そこに知恵と努力で楔を打とうと奮闘する者たちは、人間の「心」そのものに対峙することとなると感じます。起きた事実をありのまま認め、自分以外のモノに対して思いをはせる能力を磨かなければ、「轍」は読めませんよね。超人的圧倒的な力でスカッと事件を解決できる人も有り難いけれど、助けてもらう側が真に求めて止まないのは、苦しんだ自分の気持ちに手を伸ばしてくれる人ではないでしょうか。
きらびやかでもショッキングでもなく、大げさに騒ぎ立てず斜に構えず。どこまでも人間らしく。今のこの時代に、こう言う腰を据えた物語こそ必要だと思いました。

本当にお疲れ様でした。
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