オクトの樹 について
大事な人と手を繋いで観られるモノを作ろう。それが、この企画を立ち上げるための大きな原動力でした。
2011・3・11の震災を経て、今日なお強く思うことは、人と人との絆の強さが求められていること。
近年核家族化が進み、いつの間にか子供と大人の間では会話が減りました。
忙しさに紛れ、何かを言い訳に、多くの人が大事だったはずの口伝を忘れつつあるように思います。
親から子へ、大人から子供へ、伝え教えなければならないはずの優しさや強さ。
共に生きられることの感謝と、何よりも無事に毎日を送れるありがたみ
決して忘れてはいけないそれらの一つ一つを、自分たちは大切に拾い上げて形にしようと思います。
大事な人と観に来てください。
握り合った手が、自分たちだけではなく、たくさんの人を温める事が見つけられるはずです。
これからの時代を築いていく子供たちに。
全身全霊の思いを込めて、忘れ去られそうになっている大切な『絆の心』を届けたいと思います。

『オクトの樹』は、虫プロダクションとLa・Moonが協同で企画する、創作民話の一本として2004年に、
舞台上演されました。
今回、改定再演をするにあたって、虫プロの伊藤 叡社長から、メッセージを頂いております。
 
未来を担う子供達に届けたいと、La・Moonと虫プロが創作民話シリーズを手がけて10年になります。
『オクトの樹』は2004年が初演。今回は大幅にボリュームアップされての再演です。
主人公と一緒にオクトを探す旅をお楽しみください。
虫プロダクション株式会社  代表取締役 伊藤 叡

【STORY】
『僕を探して、ナナツ……。』
銀色に光る大きな樹の下に銀色に輝く不思議な少年は立っていました。
『僕の名前はオクト。辛い旅を乗り越え、見つけた人に幸福をもたらす樹なんだ……。』
マホロバの国の皇子ナナツヤノミコトは夢に現れた不思議な少年オクトと友達になります。
飢餓に苦しむ民人を救う為、幼いナナツはオクトを探す厳しい旅に出るのでした。

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